重山観音(かさねやまかんのん)

 量山は262メートルの高さの山であるが、山麓に白雲山海宝寺と言う天台宗の大寺があったそうである。平安時代慈覚大師が阿蘇山よりの帰途暴風雨にあって難をさけ、薬師如来を本尊として寺を建てたとの事。立派な寺であったため西国33番札所に選ばれる日に哲仙和尚が朝寝坊したため間に合わなかったと言う伝説がる。頂上に観音さんが祀られている。


重山
海抜二六二・九米の重山は、俗に鍋山・加実山・朝寝山とも呼び、由良町内きっての峻峰である。由良三大名山の一つに数えられ、位置は旧白崎村に属し、八重越山より分岐、南折して大引・神谷・糸谷・吹井に接してそびえている。

ある郷土史家の説によると、創建年代はわからないが、重山というのは朝寝山の誤りというのではなく、一種の地名伝説ではないかといっている。また西国三十三ヶ所の札所になる筈だったが、その番付けの日、住職の哲仙和尚は朝寝坊してしまい、あわててかけつけた時は番つけの終わった後であった。以来この山を朝寝山と呼ぶようになり、今、重山というのは朝寝山が訛ったものであるという。

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