昭和の激動(4)

衣奈港 石灰石発掘 大正13年 昭和35年
 明けて昭和八年、数々のラッキーニュースが入ってきた。もともと由良は漁業をし、一方では山手を開さく、わずかばかりの平地を農耕してきた、いわゆる半農半漁の村であった。しかし、セメント会社ができて以来、盛んに黒煙をあげ、白崎にも近く石油工場が出現との噂がでて、良錨地としての糸谷も遊廓の客の出入りに力を入れ、衣奈の石灰石発掘も更に発展するとの見通しがたって、その夜明けがまさに始まらんとしていた。
糸谷港 繋船場 昭和10年頃 糸谷遊廓(高松楼)大正末期

進む  戻る


由良町探訪トップページ